経営幹部座談会

symposium経営幹部座談会

Cross Talk

100周年に向けてのビジョンと
人材について語り合います。

symposium経営幹部座談会

製造分野・塗装工事分野
川村取締役

symposium経営幹部座談会

総務部門
小田取締役

symposium経営幹部座談会

重防食分野
山口部長

symposium経営幹部座談会

塗装設備分野
鈴木次長

symposium経営幹部座談会

建築分野
小川次長

symposium経営幹部座談会

工業系分野
萩田次長

塗料業界や当社に興味を持つきっかけ

ーーー

皆さんも学生の時、就職活動をされたと思いますが、アックに決めた理由や塗料業界に興味を持ったきっかけを教えてください。

小川:

当時は企業から学生に向けてのダイレクトメールが沢山きたけど、アックのは真っ赤で目立っていて、カラーアンドコミュニケーションとか書いてあって、何の会社かよくわからなったけど面接に行ってみました。薬品会社など複数内定をもらいましたが、社員が1000人いるところでは1/1000だし、1/70(当時のアックの社員数)の方が活躍できるかなと思ったのと、明確ではないけど面接の時に何か惹かれるものはありましたね。

川村:

文系だったけど化学が好きで、文系文系した商社じゃなくてなんか面白い会社ないかなと思って探していたら、塗料商社が目にとまって、それからいろんな塗料商社を詳しく調べたのがきっかけですね。当時は化学っぽくていいかなくらいの感じでした。

小川:

マーキングフィルムとか塗料以外のいろんなものも扱ってるし、化学っぽい感じはしましたよね。

山口:

時代的に完全週休二日制に切り替わる過渡期でしたので、正直、土日休みにこだわってました(笑)。

鈴木:

私は転職組ですが、前職はアパレル関係なんですが実際はイベントがらみの配送なんかがメインで、業務内容が合わなくて辞めてしました。何がやりたいか分からなくなって宅建に挑戦したり、PC買ってプログラミング勉強したりしてたんですけど、アックの話をきいて〝色〟ってイメージが最初に湧いて「それなら面白そうかな」って感じで決めました。

小田:

私も転職組ですが、前職で転勤の話がでて家族もいたので辞めました。そんな時、銀行の支店長さんから「アックって会社があって自己資本比率も高いし安定した会社だよ」って聞いて。

ーーー

実際入社してみて印象は変わりましたか?

山口:

変わりましたね。塗料メーカーとか塗料品種とかとにかく多くて、これは覚えきれないなと思いました。続けられるかなとまで思いましたね。

川村:

私も不安でしたね。当時アックの年商は30億くらいだったのですが、塗料を売って30億稼ぐイメージが全く湧かなくて。実際の売り上げと塗料を売る行為が結び付かなくて。

萩田:

部署によってはそうですよね。建材や工業用はドラム缶やコンテナというレベルで出荷ですけど、営業所によっては4kgづつお届けする感じですもんね。

川村:

まず塗料を使うイメージが湧かないもんね。会社入ってすぐに、先輩と車に同乗して歩道橋の下を通過した時に、「うちからも歩道橋の塗装に塗料売れてるよ」って聞いて、「どれくらいの量でいくらですか?」って質問したら、歩道橋1つで3缶とか4缶で1缶1万円って。なんで億の年商になるの?って愕然としたね。ただそこで初めて塗料と製品が結びついてね。それまであまり深く考えていませんでしたね。社会経験的にもそれが本音だよね。

symposium経営幹部座談会
symposium経営幹部座談会
symposium経営幹部座談会

自分を成長させてくれた出来事や転機になったこと

ーーー

成長の機会になった出来事や転機なったことを仕事のやりがいや面白さを交えて教えていただけますか?

小川:

配属ですね。最初工業用でそれから塗替え工事で建築系にいって、建築に携わってからさらに面白みを感じました。工業系は一旦流れ始めると継続しますが、建築は0スタートで1案件づつ対応していく感じなので、それが凄く性に合ってましたね。

川村:

そっちの方が性に合っていたってことか。工業の面白さはそこじゃないもんね。

萩田:

いわゆる工業製品っていうと、自動車から電化製品、配電盤とか多岐にわたりますが、お客様が新しい製品を開発される時などに塗料メーカーと一緒に、新しい製品が必要とする要件を満たす塗料っいうのを導き出して提案してく。それだけではなく、塗装方法と塗料の組み合わせなど、完成品になるまでにはいろんな道があるので、コストや作業性も含めトータル的にベストな道を描いていって、自分が描いた通りにお客様も納得してくれて製品的にも良いもになった時に、凄くやりがいを感じますね。

山口:

私は、先ほど話にでた歩道橋や高速道路などの塗料をメインにしていますが、ランドマークとなっている構造物で例えば”名港トリトン”とか○○○タワーとかに携わって、後にその付近を通ったりすると「ここは自分が納品したものが使われているな」とか「こんな苦労があったな」とか印象に残っていますし、今まで名古屋が中心だったのが関東をはじめその他の地域にも広がっているのにも、やりがいを感じていますね。

小川:

塗装の方は、やっぱり使い込まれた建物が綺麗なって、お客様から「きれいになたったね。アックさんに頼んでよかった!」って言われるのが一番嬉しいし、他の業者さんでは解決できず現状に問題がある現場でこちらが提案した塗料や工法で解決できた時に喜んでいただけると、やっててよかったなって本当に思いますね。JPタワーの外装や、ららぽーと、トイ・ストーリーホテルの立体駐車場など大きいものも結構携わってますしね。あと新幹線のN700系とかもありましたね。アックの場合、多くの商社さんと違い塗料の納入だけじゃなくて、塗装事業もやっているので、完成まで携わることができるのも醍醐味ですよね。

川村:

名港中央大橋とか阪神高速、本州四国連絡橋や明石海峡大橋も思い出深いよね。

山口:

昔は入札の参加業者さんも比較的決まっていたんですけど、とにかくひたすら決定的な情報を求めて社外の人からも聞いたりしているうちにその世界に興味をもって面白くなっていったっていうのもありましたね。獲物をひたすら追うハンターみたいです(笑)。今は官公庁の発注基準も技術面を求める形に変化して、単純に価格を下回ってではなくて作戦や戦略をもって取り組むのが面白いですね。例えば、ゼネコンの仕様に特殊工法や材料を入れてもらえればそのゼネコンが仕事が取れた場合、必ず塗料や施工部分はアックが採用してもらえるとかです。戦略的な面白さもあるし、メーカーさんとの新製品や新施工の開発も面白いですね。

萩田:

工場用も「もう少し膜厚が欲しい」とか要望に合わせてメーカーさんと研究開発する面白さはありますね。

鈴木:

部署によっては、やはりメーカーではなくて商社っていう利点で、多岐にわたる商品を扱える強みや面白さがありますよね。

小川:

そうですね。我々は汎用品で提案していくので、現場やその建物に適した塗料などをしっかり選べるのは強みですね。

鈴木:

大企業は、仕事の仕組みが出来上がっていてある意味システマチックな部分もありますが、我々はマルチタスクと言うかいろんな事をいろんなやり方で解決していく面白さがあります。

ーーー

販売営業というよりはコンサルタント的要素が必要ですね。その為には知識やノウハウが必要だと思いますが、どのように習得していくのですか?

萩田:

まずは、塗料に興味を持つことですね。“この塗料が何のために何に使われているのか?”をイメージして学んでいくことから初めていけは良いと思います。

小川:

建築で言うと、お客様の年季のはいった建物とかで塗料の吸い込みが激しくスカスカになってしまっている場合、「どうしたらいい?」から始まるんですが、ご予算をお聞きして適した下地やトップコートなどの仕様提案していくんですね。それにはやはり経験が必要ですが、わからない事があった時、先輩や業者さんに「どうしたらいいですか?」ではなくて「私はこうが良いと思うのですがどうでしょうか?」って質問してる人はやはり伸びますよね。

川村:

工場用は塗料メーカーと実際の塗装工程を見学したり研修受けたりもできて知識を身にける機会は多々ありますが、アックは塗料だけじゃなくて工事・施工もできるし資材も扱えるからから、まずは〝お客様の要望が何なのか?〟って重要だよね。若いうちに重要なのはヒアリング能力や質問力だと思いますね。メーカーさんも先輩も質問すれば教えてくれますから、どんどん質問してそれを蓄積していば良いと思いますよ。

鈴木:

〝頼まれ事が試され事〟って意識でいろいろ調べたりして対応していくとそれが全て成長の機会になっていくと思いますね。アックには加工・調色の部門もあって実際に製品の塗装や梱包も受託していますし調色の工場も持っていますので、会社としてのノウハウの蓄積にも新人の勉強にも一役かっていると思います。塗料の知識があった上で[加工・調色]しているので、お客様の課題解決にもスムーズに貢献できていると思っています。

ーーー

[加工・調色]というお話がでましたが、[設備部門]のことを教えてください。

鈴木:

先程の社内設備ではなくてお客様の塗装設備の新設・増設の設計が主な業務です。様々なニーズや条件を徹底的にヒアリングして、設備レイアウト、設備機構などをクライアントにとって高価値な提案をしています。社内にある塗料の知識や関連する法規・規則を活用しながらライン設計をしていくので専門性が高く、工学系の方は活躍の幅が広がるかもしれないですね。

ーーー

アックは多岐にわたる部署がある訳ですが、総務部はどのような役割がありますか?

小田:

学生の方々は事務仕事っていうイメージがあるかもしれませんが、総務は営業で数字を稼ぐ以外の全ての土台で、経理・財務、人事・総務、法務、システム関連もあります。勉強しなければいけないことは多いですが、ガバナンスとコンプライアンスをコントロールする部署なので重要だと思います。営業サイドとのデータのやり取りなど改善点もたくさんありますし正確性も重要です。70年の歴史のある会社ですので仕組みが古いままの部分もありますので新しいアイデアで若い力を発揮してもらえればと思いますね。

symposium経営幹部座談会
symposium経営幹部座談会
symposium経営幹部座談会

近未来と更なる未来のアックを見据えて

ーーー

デジタル技術をはじめとした時代の変化の中でアックはどうなっていくのか?どうしていけば良いのか?など、経営陣としてお考えになっていることや感じていることを教えてください。

山口:

重防食はインフラ関係が多い訳ですが、高度成長期から今までは創る時代で今からは維持していく時代になっていっていますので、まずその需要はあると思いますし、再生可能エネルギー化が加速していっても例えば風力発電の設備にも塗料が塗られます。そしてその維持管理がまた続いていくことになりますので、それを一緒にやっていける仲間を増やしていきたいという思いです。

川村:

塗料って例えば鉄骨に塗ってある塗料だけじゃなくて、太陽光発電ならパネルの表面にコーティングしてあったりだとか様々な素材があるんですね。我々は複数のメーカーの商材から適したものを選んでいけるし、工業用のようにニーズに合った製品を作り出していくこともできます。そういったものの入り口さえ捕まえればそういったアクションもできるので、インフラの維持管理や方向性が変わったとしても、そこに必要な素材というのは必ず存在しますから、ここを追求していけば我々の仕事は社会にも貢献できるし絶対になくならないと思います。

お気軽にお問い合わせ、
ご相談ください。