M さん
出身校:愛知県内工業高校 機械科
高校での就職活動中に長島スパーランドなど当時自分の知っていた場所の塗料を扱っていると聞いて最初に興味を持ちました。その後、会社見学時の説明で「注文を受けて、お客様に商品を届けている」事を聞いて、最初から最後まで出来るのはやりがいがありそうと感じました。仕事内容も色を作る調色と言う事で、自分のやりたかったモノ作りに関わることができるためアックを選びました。
アックの中のカラーサービス工場にて日々仕事をしています。部署内にはいくつかの部門に分けられており、その中で「調色(ちょうしょく)」と言う部門で働いています。調色とは塗料を混ぜ合わせて一つの色を完成させる仕事です。色見本帳や現物見本など様々な色見本を元に、主に4色の原色を混ぜて見本通りの色を必要な量だけ作り上げます。
調色をしてきて思う事は「難しい」ということです。入社したての頃は目的の色を作るためにどの色をどれだけ入れたらよいのか分からず、失敗作を作ってしまうことも多くありました。ですが、ここからが面白い所で、先輩に聞きながら1年、2年と仕事をしていく内に調色技術が上がり、少しずつ短時間で指定の色を完成させることが出来る様になっていきます。自分の成長を目に見えて感じられることが魅力であり、やりがいであると強く感じます。
印象に残っている仕事ではCCMの導入です。CCMとは「コンピューターカラーマッチング」の略で、これまで人間が感覚で行ってきた調色作業をコンピューターによって数値的に処理するシステムで、このシステムの導入は自分にとっては一番大きく、一番楽しかった仕事です。CCMの導入により色の配合比率が数字で出てくるため、新人が新しく加わった場合でもスムーズに育成が出来たり、作業効率UPをさせる事が出来ました。印象に残っている出来事では、カラーサービス工場が新工場へ移転したことです。移転の作業は簡単ではなく時間も掛かり大変でしたが、自分の部署だけではなく社内の多くの人が手伝ってくれ、無事移転した時には他部署の人たちに感謝するとともに、安心も出来たのでとても印象に残っています。
苦労した事は、印象に残っている事と同じになりますが、CCM導入です。導入にあたってはすべての調色の基礎となる原色の色を作りCCMに登録する必要がありますが、例えば白だけでも色味を少しずつ変えて5、6色を登録します。作る色が多いことに加え、ほんの一滴でも量が違ったり、塗料の攪拌が十分にできていなかったりすると色が変わってしまい、間違えた色を登録しているせいでCCMの指示通りに混ぜても色が出来上がらず、原色を登録し直すことが何度もありました。システムメーカーの人や、元々CCMを使用している塗料メーカーの方に聞いて沢山勉強させてもらい、社内の人にも沢山アドバイスや協力をしてもらって、原色登録を完了させることができました。一番大切なのは「人」なんだと強く感じ、気付いた時でもありました。
「人」です。現場では一人では出来る事に限界があります。皆で協力して助け合わなければ良い物も、量も生産出来ないと思っています。もう一つは、作業中のケガです。各セクションごとに色々な危険があります。皆でアイデアを出し合ってケガをしない作業手順を決めています。作業は早くなるけどもケガをする危険度が上がっているなら、それは間違っているので絶対しないようにしています。
今の目標は、新たなメーカーの委託調色業務の稼働です。この目標達成のために、現在は塗料メーカーとやり取りをしながらどうやったらスムーズに立ち上げられるのか?など打ち合わせをしています。コロナ禍の中で進めてきているため、少し遅れてはいますが、今の自分にはとても楽しみでもあり達成したい目標の一つです。
プライベートでは妻といる事が多いです。友人とはコロナ禍と言うのもあり、なかなか外で会ったりは難しいのでオンラインゲームなどをしています。仕事の仲間とオンラインゲームをする事も多々あります。役立っている事かは分かりませんが、色に対してこだわりが強くなり家具などの購入時に迷うようになりました。しかし、こだわった結果欲しい物が見つかり購入した時の満足感は上がりました。
8:30
出社したらメンバーを配置。当日使用する原色の塗料を攪拌をして、その後仕込み作業を開始します。
9:30
当日注文もあるので、このタイミングから14:00くらいまでは、都度FAX注文が入ってきていないか確認。初期仕込みを終えて、最初の色チェックをしてCCMにて色確認をし、補正していきます。
10:00
午前の休憩
11:00
前日までに注文しておいた材料(塗料など)の入荷があるので片づける。2回目の色補正作業を行う。このあたりで、完成品にするためのラベルなどを作成します。
12:00
昼休憩(食事)
13:00
色も完成して、注文通りの容量に計量し缶に充填する。充填後使用した攪拌機やタンクの洗浄をします。
14:00
当日注文を締め切り、その日の締め作業を実施。当日使用した原料や調色件数などをまとめます。
14:30
翌日の注文を確認し、不足しそうな原料はないか確認し、不足原料があれば手配をします。
15:00
午後の休憩
15:15
別セクションの仕上がり状況を確認し、完成品があれば順次製缶作業開始します。
16:30
当日注文分がきちんと完了しているか、注文の受付漏れがないか確認。翌日の出荷物確認と準備します。
17:00
工場内作業現場や、事務所などの共有スペースの清掃をします。
17:15
退勤
高校での就活中は正直どこがいいのかわかりませんでした。ですが10年仕事をしてきて人が大切と言う事を知り、アックでは自分が知っている限り悪い人はいませんでした。現場では一つの色を完成させると言う難しい仕事ですが、出来た時にやりがいを感じる事が出来て、喜びも味わえる仕事だと思います。
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